2020年元日に仕掛けられたらしい
そごうの広告がTwitterでバズりかけています!

とても素晴らしい内容の広告!
https://www.sogo-seibu.jp/watashiwa-watashi/

メッセージ性の強い広告にユーモアを掛け合わせて、

上から読むメッセージと下から読むメッセージとでは180度変えています。

 

 

 


この広告では売上に繋がらないだろ!と、賛否両論ありますが、
クリエイティブ・ディレクターの原野守弘さんの思想を知れば、
短期的に煽り、売上を上げる広告でないことははっきり分かります!

ただ、とても残念なのは、こんなに素晴らしい広告なのに、
売り場にはほぼ存在しない!ということ。

告知構成比率で計測すると、1%以下…

 


 

 


真剣に探しまくって、やっと見つけた!というレベル。

売り場は「+2%」の広告に支配されています。
売り場で働くスタッフや店長にはきっとこの広告の意味は
理解されていないのであろう!と。

 


 

 


それよりも、短期的な売上を目指したい!

これが現場の切なる想いであり現場の真摯な姿勢!であるはずです。

この広告の問題点は本社と現場の相互理解の欠如だと
個人的には捉えています。

どんなに良い広告を作ってもお客様に見て頂かなければ
悲しいかな、意味をなしません。。。

Twitterでバズっているからお客様は目にするはずだ!
というのは、おごりです>_<

そごう・西武は百貨店売上ランキングで4位。

 



 


売り場ランチェスター戦略で捉えると局地戦および接近戦でのプロモーションが大原則です。

TwitterやYouTubeがダメ!という訳ではなく伝える顧客の優先順位の話です。

つまり最優先な顧客は、現在、そごう・西武にいらっしゃって

売り場で商品を購入して頂いているお客様です。
そのお客様に、さらに、そごうの想いを届けてより一層、

そごうを好きになってもらうことが重要です。

それが、将来的な来店回数や客単価の向上につながる可能性を秘めます。

一方、

1位は新規顧客の拡大が最優先事項であるため、広域戦や遠隔戦のプロモーション。

つまり、外販プロモーションを積極的に展開すべきです。

———-
もっと簡単に伝えると、自分のことを気になってくれてて
何回か一緒に食事やデートに行った子と、街中を歩いている互いに見ず知らずの子と、
どちらにキザなセリフを伝えれば、ドキドキして、好きになってくれるか!という話です(笑)

一方、1位はジャニーズの嵐のイメージです。

松潤やニノや大野君に声を掛けられたらそりゃ、多くの人は初見でも一発でメロメロ!?です♡

立場の違いです。だから、伝える場所が大事です。
———-

だからこそ、この広告が活きないのが悲しくなります…

業績が良すぎた頃の9-10兆円規模の百貨店業界の捉え方のまま。

エレベーターやトイレの個室、休憩スペースなど、滞留するところに
この広告があれば、もっと、もっとそごうのイメージは変わるのに!と本気で思ってます!

勿体ない。