「遊タイム」
著:野島崇範
業界人には馴染みのある、誰もが知っている言葉です。
しかし、お客様はどうでしょうか?
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あるシンクタンクのマーケティング調査によると、「遊タイム」の認知は30代および40代で
70%以上である一方、60代以上は49%であった。
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この状況でお客様は認知をしている!と判断するのか、
まだご存じではないお客様が30%~50%もいらっしゃる!と
判断するのか、大きな違いがあります。
また、自然と認知するのを待つ!のか、
自ら認知させていくのか!にも大きな違いがあります。
当然、「遊タイム」という遊技特性を使って、
集客を図るのであれば、ほぼ100%認知させる必要があります。
そのため、パチンコ店側からしっかり伝達することが必要不可欠です。
かなり昔の話なので、覚えていらっしゃらない方々も
いらっしゃるかもしれませんが、各台計数機を認知して頂くために、
各店舗は懇切丁寧にお客様へ使い方を説明しておりました。
一方、乗り入れサービスが始まった時は「乗り入れ」とデカデカと表示するだけで、
お客様認知を図ろうとしました。
プロモーションの専門家としての私から見れば、そこには決定的な違いがありました。
今回の「遊タイム」も案の定…
デカデカと「遊タイム」と文言がひとり歩き…
情報感度の高い、たった一部の少数のお客様だけがご存じで、
情報弱者の年配層の方々はほぼ理解できておりません(>_<)
「遊タイム」が認知されていなければ大々的に「遊タイム」という言葉を打ち出しても
成果は生まれません。
しかし、遊技台の演出の中に「遊タイム」という言葉が出てくるので
そのまま放置したままではいけません!
「遊タイム」の特性をご理解頂けるように「遊タイム」という言葉を大々的に打ち出さずに、
「遊タイム」を伝達することが重要です。
- 詳細は下リンクのYouTube動画をご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=KvNNVlYF-Ds
そして、難しい言葉や数値を羅列するのもNGです。
分からないお客様にいきなり専門的で話をすれば、興味を失ってしまうので、
まずはその言葉の意味の雰囲気を伝えることが重要です。
そのためには、「遊タイム」の特性のイメージをデザイン化しました。
例えば、ハマった状態から救済してくれる=困った時に助けてくれるスーパーマン
というイメージを下画像のようにデザイン化しました。
A1サイズの通り過ぎる場所ポスター
A4サイズの座る場所用のPOP
詳細な説明が必要でメッセージ量が多くなるデザインは
上画像のように座る場所、また立ち止まる場所用と
通り過ぎる場所用にメッセージ量を分けると、お客様に消費行動に適合します。
面倒だと思わずに、通り過ぎる場所ではメッセージ量を少なくして、
注目を集めて、その注目を座る場所で興味に転換させることがポイントです。